フェザークラフトはカナダにあるメーカーさんですが、国内では
A&Fさんが総代理店されてるようです。今回お世話になったのは琵琶湖で活動されてる
『Granstream(グランストリーム)』さんです。
A&Fさんのページを見ていただけばわかる様にフェザークラフトのカヤックって、ちょっと庶民感覚からはズレた価格してます。この辺がロールスロイスに例えられるんでしょうか?それとも性能?ロールスロイスってアフターサービスが強烈だったって逸話は聞いたことがありますが、それ程高性能だったようには記憶してません。
まあ、そんなヨタ話は置いといて・・・
(^^ゞ
このところお天気が不順なんですが、何とか晴れてました。琵琶湖へ向かう途中で山の中でちょっと寄り道です。実は今度の土日に職場のキャンプ仲間と
『野宿』 しないかと相談中です。その場所を物色してたんです。
大きな栗の木があり、結実しないイガがいっぱい落ちてました。また栗拾いにいこうかなぁ
お空はちょっと秋景色・・・道端にホウズキが実ってました。崖の上にあったのでちょっと手が出ません。
うおっ!災害現場か?(@_@;) って思いましたが、北山杉の出荷前の伐採ですね。この時点で外皮剥いちゃうんですね。
皆さんは 『丸太磨き』 てご存知? 床柱なんかの丸太を砂で磨く手作業のことです。
さて、たどり着いた滋賀県琵琶湖の高木浜・・・そう、この間キャンプでカヌーした
高~いキャンプ場です。しっかり駐車料¥300円取られました。
水泳場のウッドデッキがメイン受付です。空もいい感じ・・・どころかまたしても
あっついよ~(>_<)
結構日焼けしました。
かわいい子猫がずっと傍にいました。この子かなり人馴れしてました。
組む所から見せてもらえました。組んでいるのは大瀬さんです。
すっごいガタイしてられます。
これくらいでないと海へは出れないんかなあ・・・と自分の貧弱な腕を見ます。
ちなみに組んでるのは
ウィスパーです。
特徴的な船首と船尾でサイドビューがとても美しい船です。でもその先端形状が故にかどうかはわかりませんが、収納サイズがちょっと大きめでした。
最後にシーソックをはめて組み上がったところです。フェザークラフトのシーソックはほんとに嵌めるだけです。アルフェックのボイジャーなんかはフレームに止めるんで、フレーム組む時に仕込みます。空間保持にはアルフェック型が優れているように思います。フェザークラフトのシーソックってかなり気密性が高そうで、空気抜きしながらでないと体が入る場所が確保できないです。
こちらは
カサラノとそのオーナーさん。
あまりに高いお船なのでちょっとオーナーさんに質問してみました。よく買う決心がつきましたね~って聞いたら、
『20年使えると思えば(高くはないですよ)』って御返事だったんですが・・・
青年よ、おじさんにはもうそんなに時間は無いのだよ(>_<)
まあ、クオリティなり製品寿命が長いという事なんですが、老い先短いおじさんにはもっと即時的な理由が欲しい所です。
しかし、この船も綺麗なシルエットしてます。リジット以外、ファルトでは他には無いんですよね、このシルエット。
この外に
K-Lightと
カフナ
それと、ユーザーさんが持ってこられたK1とジェミニがありました。
決まりでは試乗は一人2種類まで(間違いです。何艇でも構わないそうです、済みません。)となってたんですが、試乗希望者が僕ともう一人の若者の二人だけだったので、ウィスパー、カフナ、K-Lightの3艇に試乗出来ました。K1とカサラノはユーザー所有の個人物品だったので試乗はしませんでした。気さくな方々でしたので頼めば乗せてもらえたかもしれませんが、組んでる時の苦労を見ると気軽に言い出せませんでした。
先ずはウィスパーへ
フルカーボンのパドルを使ったせいもあるでしょうが、
早いなぁ と言うのが第一印象。
船体幅が狭めなんですが、コックピットは意外なほど広いです。K-Lightとカフナはさらにもう少し広くなります。前後が長くて、乗り降りはかなりやりやすいです。僕のパフィンスウィフトと比べるとガバガバ・・・如何にパフィンスウィフトがタイトなのかを改めて教えてもらいました。
このウィスパーにはラダーが有りません。設定その物が無いので後で追加する事も出来ません。船体長が長いので方向転換するにはしっかりリーン(傾ける)しないといけないんですが、
浸水するほど傾けてもあんまり曲がんない(>_<)
如何に自分の操船技術がつたないかをしっかり教えてもらえましたです。
その後も8の字書いてみたり、バックしてみたり色々やってみました。30分の規定時間が来たので一旦陸にあがり、ちょっと休憩。
楽しかったのと試す事に夢中で、暑いのも忘れてはしゃぎすぎでヘロヘロでした。
ポカリスエット買って来て一服・・・さすがに皆さんタバコなんて吸われません。ちょこと肩身が狭かったッス。
さて、お次は
ラダー付きのカフナです。やはりコックピットが広いですね。
妙な所に穴が開いてます。
そう、例のアレです。
このカヤックセーリング用のセンターマストが刺さる穴ですね。さすがに試乗会では登場しませんが、個人レッスンでされているようです。一度やってみたいなあ・・・出来れば何度でもしてみたい。
漕いでいると遠く竹生島から観光船が戻ってきました。しばらくしてうねりが押し寄せてきます。
ひゃっほう\(^o^)/
波が来るととっても楽しいです。でもカフナはとっても安定してます。
先に乗ったウイスパーは船体長も長く幅も狭い(4.75 m x 58.75 cm)ので早くても当たり前かと思いますが、カフナ(4.5 m x 63.5 cm)も思いの他早いです。パフィンスウィフトちゃんと殆んど変わらない寸法なんですけどね。
ちょっとお試しに、猛ダッシュした後の減速具合を試してみました。
カメラ構えてるうちに減速しちゃうんで上手く撮れなかったんですが、結構波を立てて慣性航行します。
ラダーが装備されているんですが、ロックされてるのに気づかないで出艇してしまいました。こまってたらK1オーナーさんが助けてくれました。
すると上手い具合に風が出てきて、横風の中でラダー使った進路維持も試せました。
やっぱラダー要るよね
ラダーなしでもターンの具合を試してたんですが、通常の進路変更でもラダーはかなり便利モンです。
でもシーソックの上から操るので慣れが要りますね。それとかなり足元が窮屈でした。ペダルの位置がかなり近く設定されてたのかなぁ?
余談ですが、このシーソックにはアルフェックのシーソックのようにラダーペダル用のポケットは有りませんでした。何度も操作するうちに生地を引っ張るのでどんどん窮屈になる悪循環にはまってしまいました。
やはり修行が足りませんね。
(^^ゞ
この後K-Lightも30分乗って、都合1時間半楽しませてもらえました。大瀬さんにも色んな話が聞けてとても楽しく、ためになる試乗会でした。
で、色々乗り比べてわかったんですが、フェザークラフトのカヤックたちは
1、ラダー付きの船であっても、持ち上げてみると、とても軽く感じる。
2、『早い船=細くて長い』と思っていましたが、意外にそうでもない。
3、どの船も1次安定性がとても高い。(でも意外に早い)
4、カーボンパドルは最高。
です。
先ず
『1、思いの他軽い』 ですが、最軽量を謳う我がパフィンスウィフトより軽く感じるんです。オーナーとしては心外そのものなんですが、事実だから仕方ありません。
思うに重量配分なのだと思います。フェザークラフトのカヤックは、フレームとスキンがセンターエントリーとでも言う構造で組み上げます。コックピット辺りにフレームのジョイントが集中することもあって、重量配分のマスの集中化がなされるようです。対してパフィンちゃんは、コックピット前後に補強ロッドこそ付きますが、全体的に重量が分散するようです。僅かな差ですが、このことが振り回したときに軽く感じたり、重く感じるようです。
2と3は同じ内容ですね。安定性と速さです。船体底の形状にも因るんでしょうが、概して幅が広ければ安定するものの、最高速や加速性能に劣ります。ところがフェザークラフトのお船はこの両方の特性を持っているようです。
ほんとに1次安定性は信じられないくらい高いんです。ど素人の僕でも、乗り込みの時にはっきり体感できます。船が完全に水に浮いた状態で両手で船を押さえてるだけで、またぐ動作だけで乗り込めるほどなんです。
我がパフィンスウィフトでそんな事しようものなら、即刻ひっくり返ってしまいます。
それだけの安定性を持っていながら、実に船速の伸びが良いんです。カフナですらこれ程の伸びを見せますから、カサラノに至ってはどれ程早いのか・・・大いに期待してしまいます。
で、我がパフィンスウィフトちゃんの初速の伸びの悪くなる原因ですが・・・自信はありませんが、恐らくフレーム強度なんだと思います。パフィンスウィフトのフレームは、かなりしなる柔構造が基本です。このため加速した時の水からの反力を一旦フレームで吸収するために、舳先で上手く水を切れないのだと思います。加速度が高ければ高いほど反力も大きくなりますから、緊急加速が苦手になってしまうんでしょうね。こればっかりは致し方ありませんね、そういう性格のお船としか言い様が有りません。
そして
『4、カーボンパドル』・・・フェザークラフトのお船とは直接関係無いですが、軽いということがこれ程凄いのかと実感しています。実は今、筋肉痛でちょっと苦しんでるんですが、いつもなら手や腕・肩の筋肉痛で苦しむんですが、今回は全く問題ありません。下半身の筋肉痛で苦しんでるんです。
時間が短くて手抜きした訳ではありませんから、その差を生んだ原因はパドル意外に考えられないんです。4種類程のパドルを試しましたが、パドル断面が厚みがあるラウンドしたタイプより、より薄い断面形状のパドル、ロッド部分は曲がりのつけれれた物よりストレートタイプが使いやすかったです。ラウンドして厚みのあるパドルは、抜けはいいんですが、筋力の無い僕では水に突き立てた後、ブレが抑えきれないんです。たぶん使い方が悪いのは否定しませんが、薄い断面形状のパドルではブレは殆んど発生しませんでした。
あれやこれやといっぱい学びましたが・・・
知れば知るほど深みにハマりまっす(@_@;)
(抜け出せるかなあ・・・)
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