熱発電~アウトドアでの発電~

solo380

2007年02月13日 23:23

ま、タイトルぶち上げといてなんですが、これなんだか解かりますか?

正真正銘「レアモノ」ですよ~
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いつもと違って今日は結論から(^^ゞ

正体は「熱発電システム」を搭載した灯油ランプ・・・いや、灯油ランプ型熱発電機??

スペックによると、
■商品仕様
●カラー/ホワイト、ブラウン、グリーン
●セット内容/本体、精製オイル(300ml)、ダミー電池、電源付電源コード
●仕様/発電能力:4.5~6.0V、推奨オイル:パラフィン系炭化水素、最大使用時間:1回の給油で約15時間(給油量約50cc時)
●1年間保証書付
●日本製

■使用可能な機器
●ラジオ ●CDウォークマン
●時計 ●ライト 
※使用可能なものは単3電池×2本で動くものに限ります。
 4.5Vのラジカセならば、一回の給油で約15時間の充電が可能。(※約50cc給油した場合)

■商品詳細
サイズ(約) 幅17×奥行17×高さ27.5cm
重さ 1.2kg
材質 アルミ、ステンレス、ガラス、アクリル、他
だそうです。

皆さんは欲しくありませんか?僕は・・・

欲し~~~~~い\(^o^)/デス


さて、ここからは解説というより探索結果報告です。興味の無い人は・・・お疲れ様でした~また来て下さいね~(ToT)/~~~

この熱発電システムは調べてみると、結構古い技術です。今から186年前の1821年に発見されたゼーベック効果の応用で旧ソ連で盛んに研究され、実用化されたようです。
熱発電は金属材料や半導体材料の両端に温度差を与えると電圧が生じるという「ゼーベック効果」を応用しています。ちなみに冷蔵庫や半導体クーラーとして利用されているペルチェ効果はゼーベック効果発見に遅れること13年、1834年に発見されたようです。
次のサイトに詳しく述べられています。→熱電おもしろ話

詳細は上述のサイトに委ねますが、熱発電の歴史は古く第二次世界大戦中は

焚き火で発電し無線機を使ったりしたようです。
家庭でも実用化されたいたようです。

先のサイトの著者によれば、実物がイタリアのミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチ博物館に陳列されてあるのを見られたそうです。
しかし、まさかそんな物が日本で復刻されるなんてね。

さらに応用として、これなんか良いですよ~

自家発電型ファンヒーターです。100Vの電源が無くてもファンがまわせます。

さてご紹介した熱発電灯油ランプは、1940年代のものと比べ殆んど進化していませんが、熱発電その物は順調に進化したようです。
1970年代にはアメリカの陸軍で充電器として実用化されています。ちなみに発電効率は3%だったそうです。そしてさらに・・・1977年に打ち上げられた「ボイジャー1号」にもこの原理を応用した熱発電装置が搭載されています。燃料電池の先駆けなんでしょうか?また別物かな?
そしてついには

熱発電式アナログクォーツムーブメントまで小型化され、腕時計として商品化されるまでになっています
エコドライブサーモ光ドライブと違い洞窟などの暗闇でも発電し続けることが可能ですね。熱発電の利点として比較的低温度域からも発電できるそうです。
ちなみに人間の身体が発生している熱エネルギーを100%電気エネルギーに変換できたとするならば、60Wの電球を点灯するほどと言われているそうです。人間も消費するばかりでなく、立派なエネルギー供給源になるんですね。 

さて、話は変わって、同じ発電でも燃料電池はどうでしょう?
実は調べてみると意外に個人レベルでも手に入りそうな発電ユニットが売られています。しかも5Wや20Wクラスですので実用になるレベルなんです。セル単位で増やせますので発電容量は結構種類が選べるようです。
水素ボンベタイプとアルコール溶液タイプが出ています。小型容量の物であれば十分持ちは込みできる大きさです。ただし、お値段は10万円近くします。買う人は勇気がある人だけでしょうね。(^^ゞ
そしてこの熱発電ユニットも単独で手に入ります。ヒートパイプ型や温水型もあります。これなら比較的簡単に車やバイクのエンジンの廃熱を利用して発電できそうですね。でもね・・・

やっぱり10万円近くするんですよ(ToT)/~~~
(と思うとこのランプはお買い得?)

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