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2008年12月23日

ナイフへの誘惑

鉈についてあれこれ調べるうち、刃物の素材(ブレード鋼)に興味が湧いちゃいました。
元来、素材工学辺りは嫌いじゃない・・・ドキッ
で、どんどん調べるうちに、ナイフにも興味が湧いてきました。
前回も書いてますが、刃物には疎いんです。
コレクションするつもりは毛頭ないんですが、自分の持つナイフを見渡してみると

ナイフへの誘惑
ナイフらしいナイフは2本だけテヘッ

たはは・・・ほんとに興味が無かったんだなあ(^^ゞ

ナイフへの誘惑
左から、ユニフレームのチビ鉈、エバニューの缶切りナイフ(ナイフ付き缶切り?)、オピネルNo.8、先日釣具屋さんで買ったダイワのフィッシュナイフ、ウェンガーのハイカー(?)・・・とこれだけです。シーッ

チビ鉈ちゃんは
ナイフへの誘惑
既に刃が欠けてますし・・・

ナイフへの誘惑
最古参のオピネルはかなりヤバイ状況です。テヘッ

先日の海釣りでウェンガーを使ったんですが、その後、えらいことになっちゃいました。
ブレードやノコギリはステンレス材ですからなんとも無かったんですが

ナイフへの誘惑
各パーツを仕切っている間仕切り・・・こいつアルミなんですよね。もうね


ぼろぼろに白い粉吹いてました。(ToT)/汗

海水恐るべしガーン
ちゃんと真水でゆすいで拭いてから収納したんですが、エギと一緒にビニールケースに入れといたのが運の尽きでした。
CRCと真鍮ブラシで必至こいて磨きましたです。
で、慌てて釣具屋さんでこのナイフ買いましたが
ナイフへの誘惑ナイフへの誘惑
¥千円しなかったなあ。ニコニコ
グリップが二つ折れになるフォールディングタイプです。僕的にはウロコ落としが魅力でした。当然、ステンレスブレードです。
元来、あまり興味の無い分野ですし、これで満足してました。
正直に告白すると、実はナイフなんて殆んど使うハメになった事が有りません。理由は簡単で、僕は料理や狩猟を殆んどしないからです。料理する時は包丁使いますから・・・

が、

この数日間でちょくら事情が異なってきました。
刃物が持つ道具としての魅力と技術としての素晴らしさや、素材の科学としての発展の歴史なんかがググッと僕の心を捉えちゃうんですよね。ドキッ
たぶんこの辺の事は調べだすとキリが無くって、情報量も膨大、1冊や2冊本が書けるぐらいの情報になるようです。ビックリ
その中でも僕を最もひきつけた情報、それは・・・

フォールディングナイフは折り畳みナイフのことで・・・強度としては決してタフではなく、・・・内部は洗浄しにくく、面倒だかなり念入りに洗浄しないと錆びが発生することもある。
  (中略)
刃渡り10センチ刃厚2ミリほどのステンレス刃の折り畳みナイフが、あればいい。(中略)刃の鋼材はステンレス系のもので、代表的なものとしてATS34、 440C、425A、6A、銀紙1号などは有名だが、それ以外にもいい鋼はある。(中略)ナイフを収めてベルトなどにつけるポーチは皮製やナイロン製がある。ナイフの素材に真鍮やニッケルシルバーが使われている場合は皮鞘に入れるだけでゆっくりと腐食してしまう。皮はなめす時に多量の塩につけるため、少なからず塩分を含んでいる。また一度濡れると乾燥まで時間がかかり、その後硬化しやすくなるのでひび割れたりといろいろ大変だ。その手入れが楽しいという方は別として、実用性としてはナイロン製の物がいいだろう。
  (中略)
ステンレス系のナイフを研ぐときには和鋼を使った包丁のように横に砥ぐだけでは刃は立たない。縦方向にノコギリの目に当たる形状を作らないとアウトドアナイフとしての切れ味は出てこない。ステンレス刃の場合にはクロームの成分が多いせいで滑りやすく、刃立てしにくい場合もあるが、セラミックやアーカンサス砥石などを使えば食い込むように研ぎやすくなる。
  (中略)
ナイフ用の鋼材としては需要量が少なく、大メーカーが毎年研究した最新鋼を発表ということにはならない。専門メーカーもあるが、ナイフ用のみに開発されることは稀だ。いまや有名なATS-34も、元はジェットエンジンのタービン用に開発された耐熱鋼だし、粉末鋼もコンパクトディスクをプレスするために開発されたものだ。刃物鋼はそれらの転用となる。


ヤスキハガネで有名な日立金属工業は世界的に技術の高い特殊刃物鋼メーカーである。各有名メーカー髭剃りの替え刃は殆ど日立金属製だ。(中略)その日立金属の最新の粉末特殊合金工を使ったナイフがある。ZDP189という品番のこの鋼は本来、電気髭剃りなどの精密刃物部品、原子力発電所の主要部分のボルトや固定用ステイなど、複雑な形状にもかかわらず強度が必要な特殊な部品に使用する為に開発されたものだ。熱処理により刃物鋼として素晴らしい性能をあらわす。刃物は通常、硬くするほど良く切れるのだが、すぐに欠けてしまう。軟らかくすると刃は欠けないが、すぐ切れなくなる。この日立のZDP-189は硬度がHRC-67(通常の刃物はHRC-52前後)という驚異的な高硬度にもかかわらず、粘りがあり、対ショック強度が抜群なのだ。
この鋼を硬度の違う刃物鋼で挟み込み、三層構造として特殊な切り刃を持った究極のハンターナイフがある。


とのこと。
ちょ~っと長い引用でしたが、このブレード鋼を持つナイフ。発売後8年経過して錆びにくい事もわかり、レーザーカットによる生産工程の見直しもあってZDP-189のみで全体を構成した第二世代へ進化したようです。フォールディングタイプが生産中止となりアウトレットへ、シースモデルも旧来品が御安くなってます。ドキッ





ううっ、欲っすい(>_<)ハート
(僕って珍しいもん好きニコニコ


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この記事へのコメント
ZDP189ですかぁ、良い情報ありがとうございます。

 日立金属の合金技術は有名で、日本が世界に誇れる物のひとつですよね。

 これも、鉄素材には恵まれない日本でこそ出来た技術と聞きます、ヨーロッパは有名なスェーデン鋼があるので、良い素材を使った良い刃物がありますが、日本はたたら製鉄の様に砂鉄から鉄を取り、それを鍛えることで不純物を取り除くと言った手法から始まり、今の刃物技術に至っていますが、良い鉄鉱石が不足していたために、屑鉄から高性能な合金を作る技術が進化したようです。

 関の刃物街ならそれほど遠くはないと思います、一度覗いてみて下さい。

 日本の刃物鋼は、世界中の有名クラフトナイフに使われています。

 あ、長文になってスミマセン、、、、、、つい(^^;)。
Posted by ライダーライダー at 2008年12月23日 23:25
車のサスペンションのスプリングを切って
炭火で焼き入れして、トントンして、磨いて
自分で作ってみたいなぁ。。。。独り言です(^^;
Posted by たそがれライダー at 2008年12月24日 15:27
●ライダーさん

かなりお好きなんですねえ・・・一本行っとく?(笑)
そうそう、包丁も良い御値段ですが沢山出てます。検索すると意外に『砥ぎ師』の方のコメントが沢山見つかります。曰く

『硬い!、でも長持ちする。刃欠けしない。!』

とっても魅力的です。
砥ぎの勉強もしないといけませんね。蛤刃ってらしいんですよ。(^^ゞ
Posted by solo380solo380 at 2008年12月24日 21:34
●たそがれライダーさん

>車のサスペンションのスプリングを切って・・・

昔、何時の戦後だったか、中国でほんとにそうして作ったらしいですね。

>・・・トントンして、磨いて・・・
体験でそんなとこが身近にあれば、一度くらいならしてみてもいいかも知れませんね。でも僕がやったら、きっと日本刀が作りたくなっちゃうと思うんで僕は止めておきます。一度ハマると抜け出せなくなる性質ですからね。(^^ゞ
Posted by solo380solo380 at 2008年12月24日 21:41
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